「昇一先生が亡くなったよ」
息子からLINEが来た。

授業の合間に見て、驚愕。
しばし、言葉を失う。
「書痴の楽園」で毎週元気なお姿を
拝見していたので、寝耳に水だった。

私の今の生活の起点は名著「知的生活の方法」を
高校生の時に読んだ瞬間から始まったと言って良い。
それほど衝撃的な内容だった。
こんな生活があるんだ!
高校生の私に人生の指針を示してくれた。

20代の頃は出版される書籍はことごとく熟読した。
先生の対談を読むために雑誌「Big Tomorrow」を
定期購読した。

インターネットのない時代。
まだサヨクが全盛期の頃。
進歩的文化人が跳梁跋扈し
朝日新聞と岩波書店が言論界を支配していた暗黒時代。
そんな時代に、昇一先生はたった一人で
そんな闇の勢力と対峙された。

30年前からずっと昇一先生の本に触れていたので
南京大虐殺などというものは存在しないことは
30年前から知っていた。

日露戦争の世界史的な意味も知っていた。

英語では、生きて、野にいる豚はpigなのに
料理として出されると単語が変わってporkになる。
その秘密も先生の英文学史で読んだ。

マルクス・アウレリウスの『自省録』も
露伴の『努力論』も先生に言われて読んだ。
『古今集』も先生に言われて私家版古今集を作った。

ただただ感謝あるのみ。
ありがとうございました。
同時代に生きることができて幸せでした。m(_ _)m