私が初めてPCを使い始めた今から25年ほど前、まだインターネットなんてものはほとんど普及しておらず、その代わりパソコン通信なるバーチャル世界があった。インターネットと違って、明確な管理者がいた。例えば、富士通が主催したNifty-Serve。

その中に様々な部屋があって、そこで様々な情報交換がされた。
今のSNSと同様である。唯一異なるのは、今のようなブロードバンド回線ではなく、電話回線を使用したものなので、動画等無論一切なく、すべて文字情報のみ。

その中で私が最も楽しみだったのは、英語の会議室とPCの会議室だった。
特に当時、Accessでシステム開発もどきをしていたこともあり、Accessのログは隅から隅まで読みまくった。過去ログも読んでもわからない時には、自分で質問もした。そうすると、どこかの達人が大体のことはわかりやすく説明してくれた。しかも無償で。

Excelの部屋には一人、恐ろしく何でも知っている人がいて、彼の説明を読むと「なるほどな〜〜」と、目から鱗が何枚も落ちたことを覚えている。関数からVBAの話まですべての分野に恐ろしいほど詳しくて、この人は一体どんな人なんだろう、と思っていた。

やがて、インターネットの波がやってきて、パソコン通信は波にのまれてあっさり雲散霧消した。あの会議室のログが読めなくなることが深い悲しみだった。

ところが、その達人に出会った。ネットの世界で。Youtubeで。
Office TANAKA
「田中亨」さんという名前は憶えていた。
まさかあの達人にYoutube動画で出会えるとは。
しかもパソコン通信のころより、はるかにわかりやすい動画の解説。(笑)
こんな素晴らしい解説が無料で視聴できる時代が来るなんて。
ああ、素晴らしき哉、わが人生 .。゚+.(・∀・)゚+.゚