「本が好き!」プロジェクト参加作品

「文は人なり」といわれる。
それと同じように「音も人なり」といえるだろう。

たとえば、テーブルに物を置く時にどんな音をだすかで
その人の性格の一端を推し量ることができるだろう。

また一度も会ったことのない人でも、
電話口で1分も話せば、そこはかとなく
相手の人柄が感じられるもの。

無意識の行動においてすらこうなのだがら
意識して弾くピアノの音に
演奏者の人格が表現されないはずはない。

私自身30歳の時に数年間だけピアノを習った経験がある。
安価だがピアノも買った。
むろん、モノにならなかった。(笑)
が、ピアノには人並み以上に興味はある。
自分では弾けないが、多少なりとも聴く耳はある。

小鳥がともにさえずり、風がながれるピアノの音流は
確かに存在する。妖精がうれしくなって踊り出すような音色が。
たとえば、「Whispers of Fairies」。

文字を読んでいて音が流れているような
不思議な快感を味わうことができた。
音楽好き、特にピアノ好きには心地よい一冊。

聴力を失った「うた」(主人公)が
「すべてのものには振動があり」
「声を出してはねかえってくる振動を顔でうける」(vol.3 P.270)
と言った時、先日テレビで見た聴力を持たない人々の「千手観音」の
美技の秘密の一端がわかったような気がした。

「本が好き!」プロジェクト今年10冊目の参加作品。
私の中では★★★★☆
久しぶりのクリーンヒット\(^O^)/
本年度戦績:6勝3敗1分



神童
  • 著:さそうあきら
  • 出版社:双葉社
  • 定価:600円
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