病気になる人、ならない人
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書評/健康・医学


私の義母は4ヶ月前に「癌」の末期であることを宣言された。
現代医学では手の施しようがない、という医者からの宣告。
義母自身と娘(私の嫁と義妹)の3人がそれを聞き、
義母は人目を憚らずに号泣したという。

実質的にもう医者から「治せません」と宣言された以上
失うものは何もないので、ぜひ正観さんの本でも読んで
「がんを受け入れ」、「感謝する」人生に転換できるかも
と、私はわずかな期待に賭けた。

「プラスの言葉をいつも発すること」
「感謝して、何事も受け入れるといいよ」等々、
嫁がそれとなく伝えた。

しかし、「新興宗教みたいでこわいねぇ」と
受け入れてもらえなかった。
ほんのイントロのイントロ程度の情報で
これほどの拒絶反応をされてはもうおてあげ。(^_^;
義母は無神論者で、神も、霊も、来世も
全く信じていなかった。

3日前、義母は残念ながら逝去した。

もしもあのとき、一人さんや正観さんの本ではなく
本書のような現役バリバリの医師自らが
病気の原因は「心のもち方にある」と宣言し
数々の症例と共に癌を克服した人の話を紹介していたら
義母は受け入れてくれたかもしれない。
そう思うと残念でならない

内容的には正観さんや一人さんの本にすべて書かれている
ことで、特にこれと言って新しい情報はない。
私としては正観さんの主張の正当性を裏書きしてくれたな、
という程度。

ただ、
無宗教で、霊の存在は信じない、「現実主義」な方。
一人さんや正観さんの本を胡散臭いと感じるような方。
「西洋医学万能」を信じて疑わない方。
このような方が病気になったとき、
ほんのちょっと「視点」を変えるのには、
本書は非常に効果的。
現役の医師が書かれていることなので説得力は抜群。
いわば「医学書」の装丁をした「人生論」といってよいだろう。