
天国で君に逢えたら
- 飯島夏樹
- 新潮社
- 420円
livedoor BOOKS
書評/国内純文学


題名が余りに「ベタ」である。(笑)
それで「本が好き!」での献本を知っても
すぐには申し込む気になれなかった。
この夏、義母が「癌」で他界したのを機に
ふと本書を読んでみたくなった。
しかし・・・
何かが違う。
「抗ガン剤」「手術」「放射線治療」「がんセンター」
数ヶ月間あれほど聞き飽きるほど聞いた言葉なのに。
39歳の男性と62歳の女性では、
その死を取り囲む環境が余りに異なるからだろうか。
義母の死が小説の中の風景に投影できない。
むろん、共感できる言葉はいくつかあった。
=================================
結局自分が死んでからも残るものって、
”人に与えたもの”それだけだ。
その中でも大事なことは
”目に見えないもの”だって
いうことに気がついたんだ。
=================================
ただストーリー全体を貫く「明るすぎる」
小説空間にどうしても違和感を覚えた。
「手紙屋」のプロットもどうも腑に落ちない。
個人的には、このような「小説」という形でなく、
「ノンフィクション」として描いて欲しかった。
個人的には☆3つ
最初の直感が残念ながら当たってしまった作品。


私もこの本を読みました。
当時の話題性と著者の出身地が私と同じ八王子だったので、どのような小説なのか気になったからです。
でも今回とがさんの書評を読むまでは、
本のことをすっかり忘れてました。
内容もうる覚えです。
あまりこころに響かなかったのかも知れません。
星3つもうなづけるような気がします。
今思い返すと、私がこの間読んだ「手紙屋」は、
この小説に出てくる「手紙屋」をヒントしたのでは?
と感じたりもします。
飯島さんの作品は「ガンに生かされて」が、
ノンフィクションになるのですが、
この本も買ったっきりその存在を忘れてしまってました。
これを機に読んでみようと思います。