購読している野口先生のブログ”幸せの成功法則”
久しぶりに更新された。
今回も非常に興味深いお話。
「すべてはうまくいっている」話。

昔、インドにジャナカ王という王様がいた。
彼にはアシュタバクラという有能な部下がいた。
王様はアシュタバクラを極めて信頼しており
事あるごとに彼に助言を求めた。
そうすると彼は決まってこう答えた。
「王様、起こることはすべて最高の事でございます。」

しかしそれを快く思っていなかった、他の家臣たちは
いつか彼を陥れたいと虎視眈々とその時を狙っていた。

ある日、王様が手に怪我をしてしまった。
それを聞いていじわるな家臣たちは
アシュタバクラに感想を問う。
すると彼はいつものように答えた。
「起こることはすべて最高の事です。」
家臣たちはそのことを王様に告げ口する。
怒った王様はアシュタバクラを牢に入れてしまう。

その日はちょうど狩りの日だった。
王様は他の家臣たちを連れて森に出かける。
王様は狩りに夢中になって、一人で森の奥深くまで
迷い込み、そこで人食い部族に捕まってしまう。

その部族は儀式の時に人間を生け贄に捧げ、
火あぶりにする風習があった。
捕らえた王様を火あぶりにする直前になって
王様が手に怪我をしているのに気づき、
キズモノでは生け贄にならない、として
王様を放免した。

九死に一生を得た王様はすぐにアシュタバクラを
牢獄から出して詫びた。
「おまえが言ったとおり、手に怪我をしたことは
わしにとって最高の出来事であった。
おかげでわしは命が助かった。
しかし、そんな大事なことを教えてくれた、
おまえをわしは牢屋に入れてしまった。
そのことをとても悔やんでいる。
どうしたらこの過ちを償えるだろうか?」

するとアシュタバクラは答えた。
「もしも私を牢屋に入れてくださらなかったら、
私はいつも狩りでは王様のそばから離れないので
私も一緒に捕まっていたことでしょう。
そして怪我をしていない私が生け贄になって
殺されていたでしょう。
だから牢屋に入れていただいて、最高だったのです!」

王様はしみじみ悟る。
「人生で起こることは本当にすべて最高のことなんだ!
一見よくないことのように見えても、
それは実は最高のことなのだ。
そしてそのことを信じていなければ、
それに気づかないんだなぁ〜」と。

視野の狭い人間はついつい短いスパンで物事を
判断し、一喜一憂してしまう。
「すべてはうまくいっている」という思いは
視点と言うより信念に近い。
自分で強く意識しなくてはその境地に到達できまい。
肝に銘じたい。(^o^)