一人ひとりに未来を創る力がある テラ・ルネッサンス 1
Amazonで購入
書評/


「バグジー1」「バグジー2」に続く、
「心を育てる」感動コミック第3弾。

上記2作を「本が好き!」にてレビューを書いた経緯で
ご指名献本を頂いたので早速読んでみた。(^o^)

テラ・ルネッサンスというNGO団体がある。
ウガンダやコンゴでの元・子ども兵支援や
カンボジアでの地雷除去支援や
日本国内での平和啓蒙活動を行っている。
この組織を大学在学中に設立した鬼丸昌也氏の活動を中心に描く。

これを読むと、日本が「リストラ」「大不況」と大騒ぎしているが、
まだまだ大甘であることと思わずにはいられない。
何より衝撃的なのは、自分の親や友人たちを自らの手で
殺すようにし向けられる子供兵たちの体験談。
戦争がないだけ日本がどれだけ幸せな国だろう。

こんな絶望的な状況にありながら、彼らは
日本の中学生とのビデオレターのやり取りの中で言う。

自分達よりもはるかに物質的には豊かである日本人に
============================
あなたたちが私達のことを知って、思って祈ってくれたように、
私も日本に住むすべての人が、家族と一緒に、そして豊かに、
幸せに暮らせるように祈ります。それを毎日、続けます。
・・・
きっとその夢は叶うと思うよ。
だって私達人間には、未来を選び取る力があるんだ。
こうしたい、こうなりたい、こう生きたい、こんな事を実現したいと思って、
一つひとつ歩いていけば、必ず夢って叶うものなんだ。
============================
子供というのはどれだけ逞しいのだろう。
大人の方が教えられる。

「心を育てる」感動コミックの名に相応しい良作。