瀬戸内海にいくつ島があるかご存じだろうか?

小さな無人島まで合わせると1015島。
周囲が1キロ以上の島に限ると727島。
さらに人が住んでいる島に限ると160島だそうだ。
想像以上の多さ。\(◎o◎)/!
ウソだと思ったら、こちらをどうぞ。(笑)

その160島の多くは、医者も診療所もない、
小さな離れ島。
少々の病気や怪我は自分で治さなくてはならない。
この160島の瀬戸内海の島のうち、
67の島々を定期的に回っている診療船がある。
済生丸(さいせいまる)

「医療を受けることができない困っている人たちを救済するために」
と、明治44年に設立された済生会。
その精神をもとに、昭和37年に就航を始めた「済生丸」。
岡山・広島・香川・愛媛4県の済生会病院の医師や看護婦が
乗り込んでいる。

現在の済生丸は3世号。
総トン数166トン。全長33メートル。
診療船という割には小さい。
訪問する島のほとんどは小さな漁港のため、
大きくしても入っていけないから。

済生会の精神を受け継いで、済生丸の診療は
原則として無料というから驚く。
本来、離れ島の医療は国や自治体の仕事。
島の人たちは、健康保険料を支払っているにも
かかわらず、平等な医療を受けられない。
その合間を済生丸が埋めている。

この本を読んで初めて知った話。


風邪を引いたらすぐ病院へ
歯が痛くなったらすぐ歯医者へ行ける我々の生活の
何と恵まれたことだろう。

「車いすのパティシエ」に続く第2弾シリーズだが、
感動できるだけでなく、勉強にもなった。

自分が知らないところで、
世の中にはこんな素晴らしい出来事が
こんなにもたくさん起こっていたことを知れたのはよかった。
マスコミが失望するほど、日本も捨てたモンじゃない!
こんな温かな話が33コも詰まってる。

今年最初のレビューに相応しい、幸せな気分になれる1冊。
もちろん、☆×5(^^)V

2009年度ブックレビュー#1