2009年の日本はこうなる

長谷川慶太郎と並んで、私が昔から
ずっと愛読し続けてきた評論家・日下公人(くさか きみんど)。

彼も長谷川氏同様、日本の「光」にスポットを当てる。
「総合力で評価すると、日本は世界最高だ!」
と、断言する。

日下氏のもう一つの特徴はその視点のユニークさ。
「食糧自給率の上げ方」(P.91)
「少子化対策」(P.138)
「格差社会というウソ」(P.183)等々
日本のマスメディアでは語られない奇抜な発想を
次々と繰り出す。

灘高→東大という受験エリートの王道を行くような方なのに、
その頭脳も物腰も至って柔らかい。
たとえば、こんな感じ。



枝葉末節のくだらない揚げ足取りに終始し、
批判ばかりで建設的な発言を全くしない、
凡百なマスコミ評論家とは別次元に属する。
マスコミの垂れ流す「悲観的オーラ」の害毒に冒されないように、
日下公人を読んでぜひ知的防御しておきたい。

2009年の日本はこうなる

2009年度ブックレビュー#14