元カリスマ塾講師が生徒達に伝えていた人生で本当に大切なこと。
心をゆさぶり、やる気にさせる感動ストーリー10話。

涙の数だけ大きくなれる!涙の数だけ大きくなれる!
著者:木下 晴弘
販売元:フォレスト出版
発売日:2008-09-04
おすすめ度:4.0
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第2話「あるレジ打ちの女性」の紹介動画。


私も昔、学習塾で教えていた経験があるので、
よくわかるが、教師は科目内容の教え方はもちろんだが
それ以上に生徒のモチベーションをいかに上げるかが大事。
いい雰囲気を作ってしまえば、その空気で
こちらがアレコレ指示しなくても子供たちは
自らの足で走っていく。(^_^)

気分が下がった時に、再度気分を盛り上げるのには
どうしたらいいか。
キーワードは「感謝」。

人は「自分のため」というだけでは妥協してしまうことも
「人のために」となると、時に自分の限界を超えることもできる。
灘高入試直後の面談(P.98)や受験合宿における手紙(P.131)
等はその好例だろう。

特に受験合宿における手紙は私の勤めていた塾でも
勉強合宿を実施していただけに、その当時この技を知っていたら・・・
と思うと悔しくてならない。(笑)

また、第5話「「ミラー細胞」と佐賀北高校」にも驚いた。
私自身、野球部だっただけにこの話は信じられない。
試合で相手チームにヤジ飛ばすのは基本中の基本。
試合に出ない控え選手はそれが一番の仕事。
それを褒めるなんて・・・
目から鱗。

10話それぞれに感動のツボは異なるが
究極的には
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感謝される。
喜ばれる。
それが一番の幸せ、
一番の喜び。
「他の存在から喜ばれる存在」になること
それが魂(エクサピーコ)のプログラム。
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という、正観さんの言葉に行き着くような気がする。

「笑い」が健康によいことはよく知られているが、
それと同じくらい「泣く」ことも魂の浄化に役立つ
その意味で、本書は「魂の浄化」に間違いなく貢献できる。
気分がちょっと萎えた時、繙いて欲しい一冊。
心の栄養剤となること必至。

2009年度ブックレビュー#32