著者は二人の娘さんを現役で東大に合格させた、
自他共に認める教育ママ。
ただ「東大に入ること」がゴールでなく、
そこがスタート地点であると認識している点で、
世に言う教育ママとは一線を画す。

勉強ができる子の育て方勉強ができる子の育て方
著者:江藤 真規
販売元:ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2009-03-15
おすすめ度:5.0
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「勉強ができること」をひとつの立派な個性と認め、
その個性を最大限生かすことが親の務めであると
認識する。
その過程でいくつもの法則・ポリシーを見いだす。
・できる子の親7つの子育てポリシー
・年齢別 子どもが伸びる5つの関わり方
・勉強を習慣にする7つの秘訣
・考える力を育てる3つの指導法
・我が家でやっていた9つの勉強のコツ

しかし、それと同時に
「愛情はかけても期待はかけない」(P.124)
として、軸足を100%子どもにおいてしまうような
子離れできない親とは峻別する。

実際に受験で使用した参考書なども挙げてあるが、
全体の20%ほど。
受験テクニックを求める本ではない。
受験を通して、子育てを通して、
親の「人間力」を磨くための手引き書として読んだ。

私が愛読しているメルマガにも
数日前にこんな記事があった。
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子どもが生まれてくれたことによって、
あなたは確実に成長している。

この世で最も困難が伴い、
気の遠くなるような時間がかかり、
莫大なエネルギーを注ぎ込まねばならず、
しかもゴールさえ見えないという究極の仕事。
それが子育てです。
それに果敢に挑戦を続けるあなたは、
日々めざましい成長を遂げているんです!

子育てサプリ
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全くの偶然だが、同じ視点。

尚、本書は勝間和代のBook Loversの4/2で紹介されている。
ここでは著者自らの言葉で本書ができるまでの経緯と
執筆の意図が語られている。こちらもお勧め。
いつものように勝間さんの要約もお見事。(^o^)

2009年度ブックレビュー#45