2009年05月12日

恋する日本語 5

「おくりびと」以来、わがブームとなっている、
小山薫堂さんの作品。
今まで読んだことのないパターンの本。

恋する日本語 (幻冬舎文庫)恋する日本語 (幻冬舎文庫)
著者:小山 薫堂
販売元:幻冬舎
発売日:2009-04
クチコミを見る


4ページで一話が完結となる超ショートストーリー。
1ページ目に見慣れないある言葉が一語。
2ページ目に物語を連想させるイラスト。
3ページ目に1ページ目の言葉に関連する超ショートストーリー。
4ページ目にその言葉の意味。
こんな構成。

たとえば、「阿伽仏(あかだ)」
=====================
熱を出して寝込んでいたら、
彼から電話がかかってきた。

「大丈夫? 何かほしいものある?」
受話器の向こうから
彼の優しい声が聞こえた。

「ううん、なんにも」
「遠慮しなくていいよ」

「本当に大丈夫。ずいぶん、
よくなったみたい・・・」

彼の声は、私の阿伽仏・・・。
=====================

そして4ページ目の説明にはこうある。

【阿伽仏】あらゆる病気を治す薬

こんな言葉があることを初めて知った。
こうしたストーリーが35個も載っている。
「あえか」「紐帯」「赤心」「夕轟」。。。
そんな言葉から恋人たちの甘く切ない日常の瞬間を描き出す。
ページ余白もたっぷり取ってあり、
ストーリーというより詩集に近い。

日本語だって、フランス語に負けず劣らず
「愛」を語れる、オシャレな単語がたくさんある。
日本語の奥行きの深さを再認識させられる。
薫堂さんの筆力に脱帽。

一話読む度に静かに目を閉じて、
感慨に耽りたくなる。
読むだけなら30分で終わるが、
3時間かけて静かに味わいたくなる。

2009年度ブックレビュー#46

edge7 at 18:32コメント(2)トラックバック(0) この記事をクリップ!
 

トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by つぶ庵   2009年05月13日 05:55
とがさん、おはようございます。

今回の本も面白そうですね。
私も今まで読んだことのないパターンです。
まるで辞書のような本ですね。
何よりショートストーリーと言うのが
私には嬉しいです。

>たとえば、「阿伽仏(あかだ)」
初めて聞く言葉です。
文字から察すると仏教からきたみたいですね。
文章には「薬」と全く出ていないのに、
「薬」とだと言うのわかります。

>「あえか」「紐帯」「赤心」「夕轟」。。。
全部聞いたことも見たこともない言葉です。
日本語は奥が深いです。
どのような意味か知りたいですね。
とても読んでみたくなりました。

面白そうな本の紹介、ありがとうございました。
2. Posted by 本宮とが   2009年05月14日 05:26
つぶ庵さん、コメントありがとうございます。

> 今回の本も面白そうですね。
> 私も今まで読んだことのないパターンです。
> まるで辞書のような本ですね。
> 何よりショートストーリーと言うのが
> 私には嬉しいです。
そうなんです。
アマゾンにもレビューがなかったので
全然予備知識もないままにページを
開いたら、全く予想もしない展開が待ってました。(^_^)

> 日本語は奥が深いです。
> どのような意味か知りたいですね。
> とても読んでみたくなりました。
個人的にはP.119の「番い(つがい)」
の世界がかなり好きです。(*^_^*)

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
プロフィール
日記

読書ノート

最新コメント
沖縄教育出版 (本宮とが)
沖縄教育出版 (つぶ庵)
モアスペシャル (本宮とが)
電光石火 (本宮とが)
MN128ーSOHO (本宮とが)
月別
カテゴリー別
コラブロ
PR

忍者ツール1