田村正和といったら、今では『古畑任三郎』のイメージ
が強いが、昔はもっと二枚目路線をひとり突っ走っていた。
浅丘ルリ子や池上季実子と共演した、「土曜日曜月曜」(1981年)が、個人的にはベストなのだが、もう28年前の作品。
再放送もDVDも存在しない。
よほど正和マニアでないと知らないだろう。(^_^;)

次に好きなのが、『ニューヨーク恋物語』(1988年)。
これは21年前だが、主題歌も流行ったので、
知っている方も多いと思う。


これも思い切り二枚目路線。
最終回で岸本加世子の髪を庭先で洗う田村の姿に憧れて、
カミさんの髪を洗ったこともある私。σ(^^)
もちろん、風呂場でね。(爆) 

さてその『ニューヨーク恋物語』の
その後を描いたとされる田村の最新映画。
ラストラブ プレミアム・エディション [DVD]
田村正和, 森迫永依, ユンソナ, 伊東美咲, 片岡鶴太郎
ジェネオン エンタテインメント ( 2007-11-09 )
おすすめ度:アマゾンおすすめ度


『ニューヨーク恋物語』が、お気に入りだった私としては
そのできばえを非常に期待したのだけれど・・・

ニューヨークの街並み、
セントラルパークの紅葉、
田村のサックス演奏、
どれもこれも映像としては一級品。
見ていて惚れ惚れするほど美しい。

ところが、シナリオが無茶苦茶。┐(´-`)┌
原作は読んでないから知らないが、
あの脚本はヒドイ。
突っ込みどころ満載。
その上、相方の伊東美咲の演技が
追い打ちをかけるようにこれまた悲惨。

どうして彼女を起用してしまったのだろう!?
盛り上がったテンションも彼女の演技で一気に興醒め。
この涙もろい私が、一滴の涙も流さずに
見終えた映画は最近ではほとんど記憶にない。

TVドラマではいくつも代表作をもつ田村だが、
映画では不思議とそれにめぐりあえない。
今回も残念ながら代表作と呼ぶにはほど遠い。

これはもう映画としてみてはいけない。
田村のPVとして見るのが正解。
そう考えれば、腹も立たない。
5秒に1回は正和様の凛々しいお姿が拝めるのだから。
正和ファンならそれだけで大満足だろう。