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アマゾンで長い間ベストセラーランキング上位を
維持していたので興味を持ち読んでみた。


著者は現役東大生であると同時に
中・高校生の学習指導を行う株式会社社長。

「2ヶ月で7点が90点に」
「3ヶ月でE判定がA判定に」
という帯はこの手の勉強本にはありがちなキャッチコピーだが、
内容は同種の本とはかなり異なる。

東大生が教える「7つの学習習慣」が本書のキモ。
その7つは決して奇想天外で、アクロバティックなものでなく、
極めてシンプルかつ基本的なこと。

しかし、その中で示されている視点は教師生活30年
近くになる私でも考えたことなかったような斬新なもの。

たとえば、
予習は( 1 )の準備。
授業は( 2 )の準備。
復習は( 3 )の準備。(P104)

なるほど!!
考えたことない視点だった。
答えは1.授業 2.復習 3.テスト

また一見綺麗に見えるノートよりも実践的な
著者の2色ノート。(P118)
授業中にオリジナル問題集を自作してしまう発想!!

「忘れ物をなくすためには」(P149)

待ち合わせは12時19分(P76)

いずれも目から鱗の発想だ。

本書は7つの学習習慣を勧めているが
それは「3つの力」を習得するため。
すなわち、
1 「自分」をコントロールする力(自己管理能力)
2 「時間」をコントロールする力(時間管理能力)
3 「記憶」をコントロールする力(記憶管理能力)

この3つの力の習得が究極の目的。
これらは受験だけでなく、社会人としても
そのまま使える有用なスキルであろう。

本書は上記3つの力ごとに章別にまとめ、
章末ごとに「まとめ」と「コラム」を挿入し、
図表も多用し、読みやすい形を採っている。
本の作りといい、内容といい、
著者の良心と真摯さを本全体から強く感じる。
とても誠実で信頼できる人とみた。

中・高校生を読者対象にしているせいか
これで税込1000円とは破格の安さといってよい。
コストパフォーマンスは極めて高い。

これまで読んだ勉強法の本の中でもベスト3に入る、
極めて良質の学習指導本であると断言できる。
意欲ある中・高校生およびその親御さんには
一読を強くお薦めしたい。

2010年度ブックレビュー#049