4

カテゴリ:
個別指導専門塾・塾長さんによる学習指導法。

学ぶ力を伸ばすお母さんの魔法―子どもが中学生になったら読む本 個別指導歴20年の塾長が教える子どものやる気を引き出す方法
  • 谷澤潤
  • エル書房
  • 1365円
Amazonで購入


この手の書籍は、親が読んだあと子どもにも読ませて
そのまますぐに学習法が活かせる本と、
あくまで親目線で書かれた本で、
直接子どもが読むには馴染まない本がある。

前者はたとえば、「習慣を変えると頭が良くなる」や
子どもに教えてあげたいノートの取り方」などがある。
本書は後者。
子どもの成績は、お母さんの言葉で9割変わる!」に同じ。

同種の本が大概、難関大学・難関高校に
合格させるための効率的な成績アップの方法を
提示している例が多い。
ところが本書はこれとはちょっと趣を異にする。

それは著者が決して勉強が得意でない、
ことが一因かもしれない。(;´▽`A``
自分自身の体験を元に、
「勉強というのは大変な重労働である」
ことを大前提として生徒に臨む。
だから視線がいつもトップレベルより
中位から下位の子に向かっている。
その学力向上はお母さんが握っている、として
独自の理論を展開していく。

章別構成を見てみよう。
=======================
第1章 困った!子どもがなかなか勉強しない!
第2章 考えることのできる子とできない子
第3章 子どもの反抗を親子の幸せに変える方法
第4章 誰もやっていない、魔法の接し方
第5章 まちがった対処をしていませんか―子どものタイプ別対処法
第6章 学力と性格を考えて塾を選ぶ―塾選びのコツ
第7章 私の生きがい―なぜ私は、塾をはじめたのか
=======================
第5章「タイプ別対処法」では
どうしても勉強に向かない子には
勉強以外の道を見つけるべし、
と、教育に携わるものとしてはタブーとも
言えるヒトコトまで発している。(笑)
なかなか正直な塾長さんである。(;´▽`A``

塾の見方・選び方のコツも伝授する。
長く塾業界にいる者としては、それほど目新しい
情報ではないが、一般の方には新鮮な情報が
多いかも知れない。

全般的に、著者の知的正直さがにじみ出ており、
パッションにも共感を覚える。
成績が今一歩振るわず、子どもとの接し方を
模索しているような親御さんにお薦めしたい一冊。

2010年度ブックレビュー#056