ご存知、黒澤明監督の代表作のひとつ。
1963年制作。
昔、何となく見た記憶もあるのだが、
詳細はほとんど覚えていない。(;´▽`A``
お気に入りのPodcast「日高晤郎 私の本棚」において、
日高晤郎氏によって絶賛されていたので
本作品の鑑賞を思い立つ。
彼は自分の美学において是々非々が非常に明確。
下手なものは世間がどんなに高く評価しようが糞味噌に貶すが
良いものに関してはトコトン褒める。
「天国と地獄」に関しては最大限の賛辞を送っていた。
彼がそこまでいうのなら見てみようと思った次第。
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不思議なことに面白い映画っていうのは、
冒頭、途中、クライマックス、
どの10分をとっても絶対面白い。
本作もその例外でなく、
最初から最後まで全く息つく暇もないほどの
緊迫感・臨場感の連続。
ミステリー苦手な私をここまで没入させるのだか
その妙味は桁外れ。
さすが黒澤明の最高傑作と言われるだけのことはある。
キャスティングも素晴らしい。
三船敏郎・仲代達矢・三橋達也・加藤武・木村功・山崎努
など重厚な役者がこれでもかというほど顔を揃える。
江木俊夫が子役で、菅井きんが麻薬患者役で
出てきたのには笑えた。
あらすじに関してはこちらをご覧ください。
「天国と地獄」という言葉は
様々な側面のメタファーとして読める。
犯行の動機、身代金受け渡しのトリック、
犯人逮捕までの捜査過程、全てに納得がいく。
それらが見事にエンディングに向けて収束していく。
この映画は見ておいて損はないです。
万一ご覧になっていない方には絶対オススメの一作。
こんな傑作を今まで見ていなかった自分が
恥ずかしい。
コメント
コメント一覧 (2)
> 映画音痴の私は「天国と地獄」も知りませんでした。
> でも、リンク先にあったwikiのあらすじを読み、
> 列車から現金投げるところや、
> 犯人逮捕のシーンなどの点々とかすかな記憶があるので、
> 見たことがあるのかも知れません。
全部通しては見てなくても、部分部分を見たことが
あるかも知れないですね。とても有名な作品ですから。
> >江木俊夫が子役で、菅井きんが麻薬患者役で
> >出てきたのには笑えた。
> 江木俊夫はマグマ大使に出てましたよね。
そうです、そうです。
> かなり面白そうな映画のようなので、
> 機会があったらぜひ見てみようと思います。
ぜひ!!
私は今まで黒澤明がどうして世界の映画関係者から
絶賛されているのか全然わかりませんでしたが、
この作品を見て初めてわかりました。
こんな作品を半世紀近く前につくってしまう
というのは、素人目に見ても、スゴイという他
ありません。
映画音痴の私は「天国と地獄」も知りませんでした。
でも、リンク先にあったwikiのあらすじを読み、
列車から現金投げるところや、
犯人逮捕のシーンなどの点々とかすかな記憶があるので、
見たことがあるのかも知れません。
>江木俊夫が子役で、菅井きんが麻薬患者役で
>出てきたのには笑えた。
江木俊夫はマグマ大使に出てましたよね。
私はこちらは見ていたので覚えています。
でも内容はほとんど忘れていますね。
>万一ご覧になっていない方には絶対オススメの一作。
かなり面白そうな映画のようなので、
機会があったらぜひ見てみようと思います。
面白そうな映画の紹介をありがとうございました。