著者は教師生活50年以上。
主に小学校の教壇に立ち、子どもたちを
「追求の鬼」と育てることを無上の喜びとされた。
先生の「現時点で持っている考えのエキス」
がすべて詰まっている本。
教え上手
有田 和正
サンマーク出版 ( 2009-12-16 )
ISBN: 9784763199775
おすすめ度:アマゾンおすすめ度


「教え上手」になるための2つの軸が必要、と説く。
わかりやすく、教わる側が学びたいと思える「技術」と
生徒を思いやる心とユーモアを備えた「人間性」の2つ。
その2つの柱を高めていくための方法・心構えを
半世紀以上にわたる教師生活から得た多くの実例をあげて
わかりやすく解説していく。
単なる理論でなく、実践者としての発言だけに説得力抜群。

「技術」の最重要ポイントは「いかに教えないか」。
つまり、教えすぎないこと。
全く同感。
教師は私を含めて基本的に教えることが大好きなので、
ついつい教えたがる。
しかし、それでは生徒の力にならない。
本当に必要なのは
「自ら伸びようとする」姿勢や考えを身につけさせること
であると、喝破する。

また、「わかった!」7割、「はてな?」3割
が理想的な授業配分。
はてな?を3割残して次へつなげるところがミソ。
なるほど。φ(.. )メモシテオコウ

笑いを最重要と捉えている点も大賛成。\(^o^)/
「一度も笑いのない授業をした先生はただちに逮捕する」
とまで述べている。
自分が笑えないのに面白く教えることなどできない
蓋し名言だろう。

その他にも数々の名言あり。
付箋だらけになってしまった。(笑)
教え上手


本書を書き終え、自分の考えや思想を書き尽くした
満足感と充実感で一杯であると述懐されている。
自らそう断言するほど本書には
先生の理論のエッセンスが詰め込まれている。
その一部をまとめてくださっている方もいる。

教育関係者必読の一冊であることはもちろんではあるが、
職業的教師でなくても子を持つ親御さんにも
多くの役立つ視点を提供してくれるに違いない。

後期授業の直前に本書のような名著に出会えたのは幸運だった。
ぜひとも授業に活かし、もうワンランク上の授業を目指したい。(^-^)

2010年度ブックレビュー#071