昇一先生の「日本人のための日本の歴史」を語り尽くす
シリーズの第5弾。今回は戦国時代。


本シリーズは近現代から古代に遡って発刊されているのが特徴。
既刊は、
1.戦後篇「混迷の時代に」
2.昭和篇「昭和の大戦」への道
3.明治篇 世界史に躍り出た日本
4.江戸篇 世界一の都市 江戸の繁栄

いよいよ戦国時代。
信長と秀吉。特に秀吉を中心に語る。

家康を含めたいわゆる「3英傑」の中では
昇一先生は、秀吉を一番高く評価しておられる。
信長の持つ狂気ともいえる破壊さもなく、
家康の持つ陰湿ともいえる因循さもない。
両者にない「明るさ」を根底にもっている点が
日本型指導者として一番である、と。

晩年になって秀頼誕生以後、まさに晩節を汚す
格好になってしまった秀吉を十分承知しつつも
それでも数々の逸話を引用しつつ
秀吉の偉大さを証明してみせる。
いつもの博覧強記で我々を楽しませてくれる。
小説でないのに小説を読んでいるかのような
錯覚に陥る昇一先生独特の筆法である。

尚、昇一先生「豊臣家であれば鎖国をしないから、
大東亜戦争は不要であったろう」と
小学6年時の作文ですでに「秀吉論」を書いたそうな。

栴檀は双葉より芳し、というべきだろう。(^-^)

次回は、中世篇「日本人の中の武士と天皇」。
11月配本。
いよいよ本シリーズも佳境に突入。

2010年度ブックレビュー#073