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町でいちばん美しい女は、
かつてバケモノと呼ばれていた
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と、衝撃的な帯。

その女が整形に整形を重ねて、
かつて自分を笑い者にした男たちに復讐していく。

男たちへの復讐方法が奇抜でそこが物語のメインかと
思いきや、むしろ美容整形の実態やそれを繰り返す、
女の心の内面描写が中心。
著者は女でないのかと間違うほど、
微妙な心の襞の陰影まで鮮やかに描いている。
思っていたよりずっと内省的な描写に富む。
いい意味で裏切られた。

整形に数千万円もつかって美しくなりたいと思う、
主人公の女性の気持ちは男の私には理解出来かねるが、
美しい女性のほうが何かと「得」であろうことは
容易に理解できる。(笑)
一般に、きれいな女性のほうがそうでない人よりも
性格も素直であることも経験上知っている。(;´▽`A``

Beauty is but skin‐deep.(美貌はただ皮一重)
という。
たしかに、美しさなどほんの皮一枚の事。
手術でそのコンプレックスが払拭されるなら
整形することに私は何の躊躇いも感じない。
ただ外見を変えることは簡単でも
内面の屈折を治すのは容易でないことは
この小説を読むとよくわかる。

絶世の美女に整形後も、主人公の心の奥底に消えずに
残る整形前の心の傷とそれに伴う黒い感情の嘆きが
痛々しい。

少なくとも、今世は、男でよかった、
そう思える一冊。(笑)

2011年度ブックレビュー#001