年間300回以上の講演を続けてこられた
正観さんが体調を崩されて講演を休まれているのを
知ったのは2009年のこと。
何回か実際に講演に参加した際もいつも咳き込んでおられ、
決して元気そのものという状態ではなかったので、
そんなに重篤な状態であるとは知らなかった。(^_^;)
一時期はかなり危ない状態であったらしい。

その際に、担当医師として正観さんの治療にあたった西本医師の著作。

小林正観さんの「奇跡のセイカン」―生まれてきた本当の意味がわかる本
  • 西本真司
  • マキノ出版
  • 1400円
Amazonで購入


全4章構成。
第1章は著者の自己紹介。
少年時代からこれまでのスピリチュアルな体験と視座の説明。
現役医師でありながらも西洋医学絶対主義に立たず、
「体」「心」「魂」の3者の総合的健康を目指す。
著者の言葉を借りれば、ホリスティック(全人的)健康観。
自然治癒力を癒しの原点におくなど、既存の医療とは
かなり趣を異にして、個人的には非常に価値観が似ている。
こういう先生なら私もかかってみたいと思う。(^_^)

越智啓子先生飯田史彦先生のお名前も登場して、そちらの方面が好きな方には親近感がわく。

第2章は正観さんとの出会いから担当医になるまでの経緯。
さらに正観さんの病状をレントゲン写真も掲載して
詳細に説明してくれている。
もちろん、正観さん承諾済み。
これを読むと一時期生死の境を彷徨うほどの
際どい病状であったことがわかる。

「61歳で心臓の病で逝く」という光からのメーッセージを
40歳の頃に受け取っていた正観さんは、それを受け入れて
体調の悪い中、全く病院へ行こうとせず、静かにその時を
待っていたようだ。
恐るべき精神力!!
それを西本先生をはじめ、縁ある周りの方々が説得を重ねて
入院までこぎつけ、手術に至る。

「静かに天命に従おう」としていた正観さんが
「自分も頑張って生きよう」と生き方のベクトルを
大幅に変更するまでの紆余曲折が描かれている。
非常に興味深い。

江原さんは『宿命』と『運命』とを区別している。
『宿命』は誰もが持って生まれてきた、一生変えられない要素。
『運命』は生きていく過程で自分の意志で作っていける要素。
ということは、寿命は宿命でなく、運命であることになる。
自分の人生を考える意味でもいい教えとなった。

第3章は「アナグラム」、第4章は「誕生日とソウルメイト」。
こちらも占いのようで面白い。(^_^)

一人さんはお弟子さんの本が沢山でているので
日常生活の様子をある程度垣間見ることができるが
正観さんを第3者の立場で語る本はこれまでなかった。
その意味で非常に新鮮で興味深かった。
全体でも140頁ほどの小書だが、知らない情報が目白押し。

正観さんファンには必読の一冊といって良いだろう。

2011年度ブックレビュー#004