息子の高校では100冊の推薦図書一覧が配布され、
その中から好きな本を選び、読書ノートにまとめて
おくようにと宿題が出されている。
それが数ヶ月毎に提出を指示される。
その最初の提出日が5月末。
ということで、この連休中にその課題を前もって
やってしまおうという作戦。

そのリストの中には私が読んでも面白そうな本が
たくさん載っていた。
その中の一冊がこれ。



この本は実は私が大学生の時に単行本で読んでいる。
1983年刊。本書は文庫版。
BOで購入。

外山滋比古氏の文章は非常に味わいがあり、
レトリックと比喩が極めて巧み。
大学入試にもよく出題されるのも頷ける。
私が大好きな文体。

本書も題名が紛らわしいが、
思索全般を扱ったクリティカルエッセイ集。
浅薄なハウトゥー本と思って読み始めると痛い目に会う。(笑)

30年近く前の本なので、新聞のスクラップの話(P79)等
若干古さを感じる話もなくはないが、
全般的には古さは感じられず、
知的生活に有意義な視点も多い。

「セレンディピティ」(P66)の話は全く忘れていた。
大学時代に私はこんなコトバに触れていたんだ!?

日頃、目に触れる雑駁な文章とは一味も二味も違う。
品のある、大人の文体。

1923年生まれの著者が1983年に本書を書いたとすれば
およそ60歳の時に書いた文章ということになる。
あと10年しかないのか!?
大学生の頃、こんな文章を書ける大人になりたい、
と思っていたが、あと10年・・・
道は遠く険しいなぁ。(;´▽`A``

2011年度ブックレビュー#012