私が大学で教えているパワーポイントの授業では
最終テストの代わりに、15枚以上のスライドを作成し、
皆の前で10分間プレゼンをしてもらうことになっている。

昨年までは「将来の夢」「私の街紹介」等、
こちらが選択した4つのテーマの中から1つを選択し、
それで発表してもらっていた。
ところが、そのテーマではイマイチ面白い作品が少ない。

そこで今年は一切制限せず、
自分の好きなテーマでプレゼンしてよい
スタイルに変更した。
そうしたら、自分の興味関心のあるものを自由に学生が
発表してくれて大変面白い発表会になった。

その中の一人の女子学生が教えてくれた人物。
新海誠。
1973年生まれとのことなので私より一回りも年下。
かなり有名な映像作家らしい。
全く存じ上げなかった。m(_ _)m

秒速5センチメートル」を彼女は取り上げた。
彼女のプレゼンは卓越しており、
新海誠の世界に多くの学生が引きこまれた。

私もすぐにレンタルして鑑賞した。
彼女から聴いていた通りの、切なく甘酸っぱい作品だった。
50過ぎの親父が言うのも気が引けるが、
胸がキュンとなる。(恥)
人には決して言えないが、私の大好きな世界。(大恥)

ストーリーの切なさも好きだが、もう一つ特筆すべきは
その映像の驚異的なまでの美しさ。
徹底的なリアリズムにこだわり、
細部まで恐るべき精確さで描ききっている。
それが余りに美しい。

描かれている感情世界とリアルな風景描写は
私の美的嗜好と100%一致。
彼の作品すべてを見たい。
小説も出ており、これまた評判がよい。
こちらも楽しみだ。

まだまだ世の中には自分の知らない楽しい世界が
たくさん残っているんだなぁ。
あぁ、幸せだ〜〜\(^o^)/