EXILE ATSUSHIのファーストエッセイ。
初恋話からオーデション落選、
紆余曲折を経てEXILEに至るまで、
さらにSHUNとの別離から14人にまで拡大した
新生EXILEまでの裏事情と心の変遷を
誠実に心情吐露している。

EXILEファンなら皆知っていることだが
ATSUSHIはその外見と裏腹にとにかく真面目でピュア。
彼のその生真面目さを表す逸話がたくさん書かれている。

また、彼があの歌声を創りだすのにそんな努力をしている
とは知らなかった。

一方で、そんなこと書いたらイメージダウン!?
と思われることまでも。

リアルな自分から隔絶した、余りにも神聖化した自分の偶像を
打破しようとしているかのような印象さえ受ける。

いずれにせよ、等身大の佐藤篤志を知るのに大いに役立つ。
EXILEファン、特に我が家のようなATSUSHIファンには必読の一冊と言える。

かつてHIROの書いたBボーイサラリーマンをバイブルとして読みつづけたTAKAHIROがEXILE第2章を創りだした。

きっと「天音。」をバイブルのように読み続けた次なる世代がEXILEの新たな1章を生み出すに違いない。