Ordinary

日常生活の些細なことに幸せの種を見つけて楽しんでいる平凡なオヤジの視点

カテゴリ:

殺戮の狂詩曲
中山七里
講談社
2023-03-28


大のお気に入り「御子柴弁護士」シリ―ズ。

今回は第1章を丸々使って事件現場を描写。
その長すぎとも思える生々しい説明に辟易もした。
第2章でやっと御子柴先生登場。

今回は初めから犯人はわかっているし、
自供もしている。
この状態でどうやって弁護するのか、と
訝しい気がしたが、あのような方向にもっていくとは!?

難しい慶応大の入試問題を解き終えた後の
程よい気分転換になった。(笑)

サクラサク、サクラチル
辻堂ゆめ
双葉社
2023-07-26


お気に入りの作家の新作が出ないので、ちょっと初めての作家を
題名に釣られて、つまみ食いしてみた。
が、予想以上に面白く、楽しめた。
やはり、大学受験が絡むと一気に身近なこととなり、引き込まれる。

ただ、この主人公の親の虐待ぶりは聞いているだけで苦しくなった。
自分自身が親から勉強の強制されたことがないため、
自分も子供に強制した例はない。
こんな親が実際いるのだろうか!?
これに近い親はいるのかも・・・(;^_^A

最終的には、そんな毒親に対して見事に復讐して
自分自身の人生を歩み始めてくれるので溜飲が下がる。
復讐の仕方が想定外で面白い。

東大受験の情報がリアルだったので
調べたら著者自身が東大卒だった。
当然、詳しいわけだ、納得。(笑)

ミステリータッチの受験絡みの青春ストーリー。
ちょっと風変わりなジャンル。
初めの部分は読み進めるのがシンドイが
最後がハッピーエンドであることを頼りに読み進めてほしい。
最後は「サクラサク」気分であること請け合い。



私立探偵・杉村三郎シリーズ第5弾。
短編3作からなるオムニバス。
今回は面倒くさい「女性3人」と杉村との「対決」。

特に表題ともなっている三作目の「女」は最悪。
聴いていて胸糞悪くなることこの上ない。
ここまで酷い人間には会ったことない。

他人ならともかく、親族となると切るに切れないので、
もうあのような結末しかないのか。。。
切ない。



御子柴礼司シリーズがAudibleの中で聴けるものがなくなってしまったので
別の方向に伸びてみる。

法医学の権威、光崎藤次郎教授がメインキャラクター。
今回の主人公も相当クセが強い。
複数の事件をそれぞれ解決後、最後の事件でこれまでの事件
を総括して、共通因数を導きだし、背後に隠れた真の動機を
あぶりだす。中山七里お得意のドンデン返しはここでも健在。

ただ、今回は医療ミステリということもあり、
私のお気に入りの一人、知念実希人の雰囲気と被るところが多かった。

嗤う淑女 二人
中山 七里
実業之日本社
2021-09-06



蒲生美智留一人だけでもおぞましいのに、
さらに有働さゆりまで加わって、「淑女」2人。
殺される被害者の数もグロテスクさもエスカレートしていく。

ただ、両雄並び立たず。
二人の最終決着は次回作に持ち越された感。
気長に待つとしよう。

「悪女シリーズ」はひとまず休憩。

ふたたび嗤う淑女 (実業之日本社文庫)
中山 七里
実業之日本社
2021-08-06


本を聴くのは車で移動するときだけと、基本的には決めている。
しかし、最近、中山七里の著作を聴き始めてから
この原則が崩れ始めている。
大学が休みに入ったので、遠距離の移動がないから
聴く時間がない。

しかし、
先を聴きたい。
結末を知りたい。
最後のオチを確かめたい。
本書も例外ではなかった。

ドンデン返しも健在。
この悪女シリーズはもう一冊ある。
早速明日から聴き始めるとしよう。

嗤う淑女 (実業之日本社文庫)
中山 七里
実業之日本社
2018-01-12


Audible収録の御子柴礼司シリーズは制覇してしまったので
次のシリーズに突入。
今回は「悪女」。
「御子柴礼司」といい、今回の「蒲生美智留」といい、
中山七里の描く「悪」のキャラは際立っている。
こんな「淑女」が同じクラスにいたら、悪夢だが
エンターテインメントとして割り切れば、
振り切っている分、楽しめる。

今回も得意の「どんでん返し」で楽しませてもらった。
伏線回収も完璧。
すぐ先を聞きたくなり、終わると次の作品を聞きたくなる。
麻薬のような小説家・中山七里。
しばらく離れられそうもない。(笑)



御子柴礼司シリーズ第5弾。
これまで御子柴が弁護してきたのは、自分と関わりの深い人ばかりだった。
少年院時代の恩師、実の母ときて、今度は誰かと思ったら、
御子柴の弁護士事務所で働く有能な女性事務員。
単に応募してきて有能だったから雇ったわけだが、
実は御子柴とは浅からぬ縁だったことがわかる。
「復讐」の2語に大いに引きずられるが、
どんでん返しの帝王、中山七里のことだから
そんな直線的な復讐劇でおわるはずもない。(笑)
今回もたっぷり楽しませてもらった。

Audibleに収録されているのはここまでなので、
しばらく「御子柴礼司」シリーズはお休み。
別のシリーズに飛ぶ。



「悪徳弁護士」御子柴礼二シリーズの第4弾。
前作で少年院時代の恩師の弁護に立った御子柴は
本作では、30年前に「縁を切った」母親の弁護を依頼される。
いつも通りのどんでん返しの連続。
最後の最後に母親から驚天動地の告白。
呆然自失する御子柴礼二。
これまでとは少々異なるエンディングもまた興味深い。
さて、次は第5作に突入。(笑)




異端の弁護士・御子柴礼二シリーズ第3弾。
少年院時代の恩師が「殺人」を犯し、
本人はそれを認めて自供するも、その供述が腑に落ちない、
御子柴はその背後にある「真実」を明らかにしていく。
いつものことだが、読み(聴き)始めると止まらない。(笑)
本当に面白い。
これでもか、これでもかと、どんでん返しの雨あられ。
十重二十重に張り巡らされた伏線を次々と回収していく。
最後の子供の手紙に胸を熱くする。
エンターテインメントの極致。

明日からは第4弾に突入。(笑)

↑このページのトップヘ