Ordinary

日常生活の些細なことに幸せの種を見つけて楽しんでいる平凡なオヤジの視点

タグ:ナガサキ

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先日読んだ「天翔ける日本武尊(上)」の続き。
上巻が余りに面白かったので、すぐに続編を注文し読了に至る。

神渡 良平
致知出版社 ( 2007-06 )
ISBN: 9784884747831
おすすめ度:アマゾンおすすめ度


日本武尊の話を教科書で読んだこともないし、
学校で教わったこともない。
Wikiの「ヤマトタケル」の項を読んでも全く頭に入らないし、
第一、全く面白くない。(¨;)

ところが本書における日本武尊は、
血の通った人として、実に生き生きと描かれている。
しかもこれまで「暴れん坊」のイメージを勝手に持っていたのだが
全くそんなことはないことが分かった。

いや正確に言うと、はじめは荒々しいのだが
数々の艱難辛苦を経験し、人格が揉まれ、
器が大きくなっていく。
その成長の過程を描いた作品といっていい。
我々人間と同じ、悩み苦しみも持ちながらも成長していく、
日本武尊の姿に激しい共感と感動を覚えた。
遠い昔の、単なる神話としの夢物語でなく、
いまを生きる自分自身の人生の手引き書として読める。

正観さんとの対談でお話に出た「ナガタ・ナガサキ」の
一節はP.70-72に登場。
分かっていても嬉しくなってしまった。
オ〜〜、出た出た!という感じ。(*^_^*)

本書は「古事記」「日本書紀」よりさらに古くに書かれた
日本最古の叙事詩、歴史書とされる「秀真伝(ホツマツタエ)」
をもとに書かれた。
その本の真偽のほどはその道の専門家でない私には分からないし、
余り興味はない。

「秀真伝」を参考にして書かれた本書が、
心の琴線に鋭く触れる感動作であることは断言できる。

題名はちょっと厳ついので、本屋で何気に手に取ってみるには
難しい本かもしれないが、中味は現代風にアレンジしてあり、
難しい漢字にはほとんどルビが振られ、極めて読みやすく
心遣いされている。
ぜひ一度、ページを繙いて欲しい。

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やっと気づいたよ。
人はみんな神なんだって。
神が人という衣を着て地上に現れ、
それぞれに与えられている境遇で道を立てるのが人生なんだ。
日本では古来、われわれを霊止(ひと)と呼んできたが、
それはわれわれの本質は神の分霊(わけみたま)であって、
肉体はその入れ物でしかないと直感していたからなんだ。
だから与えられている境遇に不満をいうのではなく、
その状況の中で立派に道を開き、
人としての証を立てる・・・
これが人生なのだ。(P.268)
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明日もまた元気に顔晴ろう、と思える本。(^^)V

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1年ほど前、「「ナガタ」と「ナガサキ」」という話でエントリーした、
小林正観さんと神渡良平さんの雑誌のインタビュー記事が全文収録された本。

神さまが教えてくれた幸福論
神渡 良平, 小林 正観
致知出版社 ( 2008-12 )
ISBN: 9784884748371
おすすめ度:アマゾンおすすめ度


普段の講演ではなかなか話せないような話題も
神渡さん相手で話し弾んでどんどん拡がっていく。
神話時代の日本人のこと。
古文書のこと。

日本人の他民族には見られない優れた、
「和の精神」を現す逸話の数々を紹介。
その中でも圧巻は、中央大時代の恩師・中西教授の
イスラエル訪問時のホテルでの逸話。
これは初耳。
実際にこれまで一度も話したことない話と
おっしゃっていた。

日本人がいかに格式高い民族であるかを知ることができる。

個人レベルでも「自己肯定」「自己否定」どちらも必要。
日本人は「自己否定」が強すぎる傾向があるから
もう少し「自己肯定」してバランスとった方がいいだろう。

その意味で本書はこれまでだれも決して教えてくれなかった
内容の「肯定要素」をたくさん提供してくれる。

日本人に生まれて幸せだ〜〜、
と心の底から思える本。
そう思いたい人だけ読めばよい。

日本人の粗探しをしたい人が読んでも不快になるだけだろう。(笑)

2009年度ブックレビュー#70

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