Ordinary

日常生活の些細なことに幸せの種を見つけて楽しんでいる平凡なオヤジの視点

ブックレビュー2013

ダイエットやめたらヤセちゃった



単なるダイエットのためのハウツー本の枠を超えて、
生き方、人生論の域にまで達している。

若い頃はちょっと無理をすれば
5キロ位すぐに痩せることができた。
しかし、45歳を過ぎたあたりから
これまでのような方法では全く体重を落とせなくなった。

もっと根本的な何かを変えないと体重は落ちない。
そう思っていた矢先、本書に出会えた。

「摂取カロリーの矛盾点(P.60)」と「消費カロリーの矛盾点(P.63)」は
目から鱗だった。「燃焼反応」と「酵素反応」の相違も知らなかった。
異なる次元で行われる反応を同じ土俵に載せ、
表面の数字だけ比較することがいかにバカげているか
よくわかった。

これを知っていれば、世の中を跋扈する「カロリー万能主義」の呪縛から
多少なりとも逃れられるだろう。

「自分の食欲を信頼する」(P.163)は、ダイエット本としては
画期的な発言ではないか。(笑)
自分(の食欲)を否定するところからダイエットは始まるのだから。

様々な点でこれまでのダイエット本とは一線を画す。
この本なら10年ぶりに痩せることができるかもしれない。
そう思える。

結果は数ヶ月後にご報告。(^_^)

ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!』



人気ブログ「ねずさんのひとりごと」から、
特に好評だった日本のすごい話や感動する話20話を厳選。

日本史に関しては、渡部昇一先生をはじめ、
古くは樋口清之や司馬遼太郎など、日本人の偉大さを
強調する視点からの著作をそれなりに読んできたつもりだったが
そんな私でも全く知らない話が次々と登場。
眼から鱗がボロボロと音を立てて剥がれ落ちた。

日本の教育は一体どれだけ捻じ曲げられてきたのか!?
日本人の偉大さをすべて抹殺しようとする、
GHQの作戦は見事すぎるほど達成されているではないか。(涙)

縄文時代の遺跡に日本以外の世界中の遺跡から見つかっているのに、
日本の遺跡からはまったく見つかっていないあるものの話。
世界の飢餓を救った「農林十号」の話等は特に感動した。。

日本に生まれたこと、日本人であることに
心震えるほどの感謝と矜持を感じることができる。

自らのアイデンティティ確立の時期に
本書を読んでいるのと読んでいないのとでは
見える世界が大きく変わってくるだろう。
ぜひとも、血気盛んな若者にこそ読んで欲しい一冊。

最後に。
本書はブログから誕生した書物だが
ブログにありがちな妙に軽い口語体をとらず、
読み易さを残しながらも、気品ある文体を維持している。
その点も素晴らしいことを付記しておきたい。

人生が楽しくなる「因果の法則」



一人さんの講演会CD付。
ただ、私が仕入れた本にはCDが欠品だったので
クリーニングを兼ねて全文通読。
中味も読めて、本の綺麗さも確認でき、
まさに一石二鳥。(^^)v

最近、一人さんの講演会を聞いていなかったので
久しぶりに一人さんに会えた気分。
文章だけでも一人さんの声が耳に聞こえてくる感じ。
文章起こしが旨いのか、会場の臨場感がよく伝わってきて楽しめた。

内容は「因果の法則」。
人は死なない、そして、何度も人として生まれ変わる。
自分で蒔いた種は全て自分が刈ることになる、が要旨。
親の因果が子に報いることはない、と断言。

何も悪いことしていないのに、なぜ現世こんなに理不尽な不幸があるの?
という問いに対しては、過去生での行いにその原因であると説く。
すべて自分が蒔いてきた種を自分で刈っている。
今世で因果を解消しておけば、来世ではもう同じ苦しみを味わうことはなくなる。

「人は死なない」は雲黒斎さんの本で読んだ話と重なり、よく納得できた。
人は死ぬとき「人生楽しみましたか?」「人に親切にしましたか?」の2点だけ訊かれるという話は、
正観さんの本と重なる。
一つ一つ納得できた。

「愛と光」がキーワードであることを思い出した。
これをもう一度肝に銘じて、明日からまた歩いていこう。(^_^)

一人さん、ありがとうございました。m(_ _)m

四つ話のクローバー



自分の読書用でなく、せどり用に仕入れた本。(^_^;)

出品のためにクリーニングしながら、
パラパラ頁をめくっている本の中に
思わず引きずり込まれてしまう本が
100冊に1冊くらいある。
この本もそのパターン。

著者はベストセラー『夢をかなえるゾウ』の水野敬也。
自己啓発書の中に笑いを散りばめる作風は上記に同じ。

本作は4つの短編からなる。
いずれも自己啓発的テーマを扱いながらも、奇想天外な設定にして、
決して重くなリ過ぎず、見事な展開の後、笑いと涙をもってきちんとオチを付ける。
お手並みお見事。

1時間もあれば読了できる。
が、そのあと1時間くらい思索にふけることができる。

はるか昔、星新一のショートショートを読み終えた後の読後感に酷似している。
清涼感と充足感。

「自己啓発ショート・ショート」というべき新ジャンルの誕生を予感させる。
続編を強く期待したい。

風に立つライオン5

さだまさしの小説を初めて読んだ。


期待をはるかに上回る面白さと感動。
まさに寝食忘れて読んだ。
小説をこんなに夢中になって、
しかも号泣しながら読んだのは何年ぶりだろう。

もともと同名の歌があるらしいが、
全く存じ上げなかった。
1987年リリースということは、私がまだ東京にいた頃。
26年も前に発表されていたのに私の人生圏には全く入って来なかったのか!?

小説を読んでから、曲を聞いてみた。
歌と小説とが見事につながっている。
歌をモチーフにして、小説の中で
それが一層深く濃密に展開されている。

同名の「小説」と「歌」のリンクといえば、
空に住む」を最近読んだが
残念ながらスケールが全然桁違い。
比べるのも憚られる。

泣きながら本を読めるということはそこまで自分が本の中に没入できた証拠。
自分にまだそんな感性が残っていたことが嬉しい。(笑)

印象深いセリフを2つ。
誰かのせいにしなきゃ耐えられない悲しみってあるんだよ
(P70)

医師が患者から奪ってはいけない最も大切なものはな、命じゃないんだよ。希望なんだ(P320)

尚、本書はさだの友人である、大沢たかおの強い希望によって完成した。すでに映画化も決定したようだ。
この映画は映画館に足を運んででも必ず見る!!

ここ数年読んだ小説の中では文句なくナンバー1。

「感涙長編」と本の帯にあるが、決して誇張でない。
すべての方々に絶対の自信を持って推薦したい。

もっと あの世に聞いた、この世の仕組み



前著『あの世に聞いた、この世の仕組み』も
とても面白かったが、本書はそれ以上。
図入りでわかりやすく、また比喩の巧みさには脱帽。

中でも、第9章「アセンション後の新世界」に使用した、
「3GからLTEへ」のレトリックは見事と言う他ない。
猛烈にわかりやすく、合点がいく。(^^)v

私がこれまで読んできた「精神世界」に関する数多くの本の中で
面白さと奥深さとわかりやすさではベスト3に入るだろう。

本書の語り口が軽すぎるためにありがたみが薄れる、
というレビューがアマゾンにあったが、
私は全く逆の印象をもつ。

真理は、仰々しく、大上段に構えて、偉ぶって語る必要がない。
淡々と、軽い口調でいいのである。
単純明快は真理に近く、複雑怪奇は眉唾の証。
これまで生きてきた実感からそう言える。

もうひとつ印象的な一節。
あなたがあなたとして存在しているそのことが、あなたの使命です。
それ以外に、あなたに課せられた役目などありません。
ですからどうぞあなた以外のものになろうとしないでください。
(P.112)

私自身、30年以上も前に、同じ意味のことばを『ジャン・クリストフ』の中に見出している。

自分自身が決して他と比べることのできない貴重な存在であると気付き、今の自分に満足することこそが幸せのスタート地点である。

幸せを感じられない方は、ぜひ本書を熟読することをお薦めしたい。尚、その際、DVD『降参のススメ』を見ながら読むと一層理解が深まることも付記しておきたい。

すごい人のすごい話



15人の鬼才と博覧強記・荒俣宏との対談集。
渋滞学の権威やハゲの研究家などその分野は多種多様。
どの対談も興味深いこと限りない。

15人の鬼才のうち、存じ上げていたのは
生物と無生物のあいだ』の著者・福岡伸一先生のみ。
あの先生も奇抜だが、負けず劣らず個性的な先生が
次々登場。全く飽きることがない。

こういう本を読むと、まだまだ自分の知らない面白い世界が
世の中にはたくさん存在するのだな、と再認識させられる。
これこそ読書の醍醐味だろう。

多くは知的興奮を味わえたが、
最後の話は情的にも胸に染み入る話だった。
頁を閉じた後、しばらく余韻に耽った。

最後に。
15人の鬼才ももちろんスゴイのだが、一番スゴイのは、その15人とほぼ対等に対談する知識をもち、ゲストから縦横無尽に話を引き出すことのできるホスト役・荒俣宏その人であることを念のため付記しておく。

尚、本書はラジオ版・学問ノススメを聴き興味を持ち、読んだ次第。
時間のない方はこれを聞くだけでも本書の面白さの1/10位は味わえるだろう。(^_^)

里山資本主義



「里山資本主義」とは「かつて人間が手を入れてきた休眠資産を再利用することで、原価0円からの経済再生、コミュニティー復活を果たす現象。安全保障と地域経済の自立をもたらし、不安・不満・不信のスパイラルを超える。」とその帯にある。著者の造語である。

換言すれば、「田舎資本主義」とも「田園資本主義」と言えるかもしれない。
アメリカ型「マネー資本主義」の対蹠点にある。

都会的で、冷血で、弱肉強食の世界がマネー資本主義とすれば、
田舎的で、人懐っこく、相互扶助の世界が里山資本主義である。

暑い時ににエアコンでガンガン冷やすのが前者。
簾を掛けて風鈴で涼むのが後者。

「成功者」が求めるのが前者とすれば、
後者を極めると「成幸者」となるだろう。

ただし、著者は前者がダメで後者が良い、と無条件に後者を礼賛しているのではない。
100%前者を推し進めるのではなく、前者を補完する形で後者の存在意義も認めよう、とする立場。

もちろん机上の空論でなく、オーストリアや岡山県で行われている、「里山資本主義」の数々の実例を紹介している。
確かにマネー資本主義にはない、自然を生かした「もったいない」精神に満ちた取り組みである。

その意味で、「里山資本主義」は決して新しい試みでなく、
むしろ昔の日本人なら当たり前にやってきた自然と一体化した、人情味あふれる、生活習慣の復活といってよい。

都会大好きな方には受け入れがたい思想かもしれない。
が、すでに里山に近い片田舎に生活する私には無理なく受け入れられる。

里山資本主義、大賛成。\(^o^)/
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