Ordinary

日常生活の些細なことに幸せの種を見つけて楽しんでいる平凡なオヤジの視点

タグ:ブックレビュー2014



息子の影響で遅ればせながら、AKBにハマっている。(笑)
推しメンは、だーすー(須田亜香里)
2押しは、さやねぇ(山本彩)

それ以外にこの子は面白い!!と思えるのが
さっしー(指原莉乃)。
ルックスも歌もダンスも何一つ突出していない。
ただMCだけは無茶苦茶面白い。
こんなアイドルの形があるんだ!?

彼女の思考回路が語られているのが本書。
口述筆記したものなので口語体で読みやすい。
数時間で読める。

私自身が本書で慰められるようなことはないが(笑)
「楽しく生きる」という彼女のモットーには、
100%共感できる。



青山繁晴氏の最新刊。
Youtube動画で青山氏の発言の数々を見るにつけ、
心底信頼できる方であると思い、
彼の著作はすべて読むことにした。

10日ほど前に「ぼくらの祖国」を読んだが、第2弾はこれ。
一部、重なっている部分もあるが、本書は硫黄島に特化した実話。

この島の名前だけは知っていたが、具体的にこの戦いに
どんな意味があり、何が行われたかは
恥ずかしながら全く知らなかった。
栗林中将に関しても。

本書を読了後、偶然TVでクリント・イーストウッド監督の
映画『硫黄島からの手紙』を観た。
我々日本人ですら忘れてしまっているこの戦いに関して
思い出させてくれたことに感謝はするが、
正直、映画の内容は全く皮相的。

青山氏の著作の方がはるかに重みがある。
やはり日本人だけに思いの深さが違う。

ところで、未だ埋葬されずに硫黄島に残されたままの
英霊の方々の遺骨の収集が現安倍政権によって
決定されたという。
10年の歳月と500億円ほどの予算がかかるという。
この英断を下されたのは安倍総理。

安心して日本を任せられる人はやはり彼以外にない。
一日でも長く現政権が続くことを祈りたい。




上下2巻を一気に読了。
半端なき面白さ!!
出光佐三という人間の志の高さと豪胆さは超弩級。

玉音放送からわずか2日後に全社員を集め、
「愚痴をやめ、再建にかかれ」と訓示した。
その時、60歳。
還暦にして、その気概や恐るべし。

敗戦からわずか8年後に世界最大級のタンカーを建造し、
誰もが恐れたイギリス海軍の海上封鎖を突破してイランに入港、
世界を驚かせた大事件(日章丸事件)などなど。

もう数え上げたらキリがない。
波瀾万丈を絵に描いたような人物。

1981年没なので、私が大学2年の時に
逝去されていることになる。
が、当時の私はこの傑物を全く知らずにいた。
浅学非才という他ない。

我々の世代は、司馬遼太郎『竜馬がゆく』を読んで、
人生の指針とする若者が続出したが、
本書も現代の若者に大きな影響を与えるに違いない。

日本人の偉大さを再確認するのと同時に
祖国と国民のためにあれだけ東奔西走した出光佐三が
常に同業他社から疎まれ孤立した事実を見るとき、
大声は俚耳に入らずの思いを強くする。
陽春白雪の詩に和する者はいつの世も少ないらしい。

出光佐三のように生きることは無理だとしても
彼のような無私な人間を排除するのでなく、
応援する側の人間でありたいと思う。
それを識別する程度の目は磨いておきたいと思う。



『海賊とよばれた男』は、ベストセラーとして有名だが
天邪鬼な私は小説でなく、あえてリアルベースな評伝
から読んでみた。

社員を家族のように扱い、人間として尊重する「家族主義」経営は
松下幸之助の専売特許かと思っていたが、全く同じ視点に
たった経営者が他にもいることを知って驚いた。

二人はほぼ同世代。
出光佐三(1885-1981)
松下幸之助(1894-1989)
松下氏と比べて圧倒的に世間の知名度が低い気がする。

私も本書を読むまでは名前も業績もほとんど知らなかった。
これほどの人物をなぜ今まで知らずにいたのか全くもって不思議。
彼を有名にしたくない勢力でもいるのだろうか!?
そんな邪推してしまうほど彼の英雄的人生は今の日本では日の目を見ていない。

本書で描かれている佐三の業績は一実業家の域を
はるかに超える。
政治家とも、教育家とも、芸術家とも言える。
日本と日本人に対する愛情と矜持は他の追随を許さない。
どこの国の政治家かわからないような今の売国奴政治家たちに
爪の垢でも煎じて飲ませたい。

佐三の死去時、昭和天皇が歌をお詠みになられた。
国のため ひとよつらぬき 尽くしたる きみまた去りぬ さびしと思ふ

一般人の死に対し、天皇陛下が直々に歌をお詠みなることは稀有なこと。
これだけでも彼の偉大さは容易に想像がつく。
出光佐三の名前は後世の日本人が決して忘れてはいけない名前の
一つであるだろう。

さて、次は『海賊とよばれた男』に進む。
ノンフィクションとフィクションで描き方にどんな違いが見られるか。
その相違も楽しみたい。(^O^)

5
私の交際範囲は極めて狭い。(笑)
仕事柄、人に会う必要が余りないという点もあるし、
何よりも新たな人脈を広げようとする気が私自身全くないから。

ま、それはともかく。(^_^;)

そんな私でも、知り合いでガンになって治療している人が
知っているだけで5人もいる。
私と同世代なので、皆50歳前後。

彼らには共通点がひとつある。
それは、皆経済的にかなり恵まれている方ばかりということ。

おそらく、毎年のように健康診断や人間ドッグにわざわざ出向き、
昔なら発見されなかったであろう、
見つけなくていいがん細胞の小さな一片を
最新の医療機器ゆえに見つけられて、
高額な抗癌剤治療の恐怖のスパイラルに巻き込まれていく。

どこか体調がおかしいな、と思って病院行くのならともかく
自覚症状が全くないのにわざわざ病気の欠片を見つけられて、
「早期発見できてよかった」と思う神経がわからない。┐(´-`)┌

がん細胞なんて一度できたって、楽しく笑って過ごしていれば
NK細胞が活性化して消してくれるだろうに。
どうして抗癌剤投与して、周辺の健康な細胞まで皆殺しにする必要がなるのか!?
全く理解に苦しむ。

とにかく健康診断なんて私は20年近く全く行っていない。
私の行動の合理性を証明してくれている本がこちら。


本書の主題はたった2点。
1.病気を早期発見し早期治療しても寿命が伸びることはない
2.症状が出てから検査や治療を受けても寿命は同じ
この2点を数々の症例や文献を引用し、証明している。

昨今の厚労省・マスコミの推める早期診断・早期治療の方針に
真正面から異論を呈している。

全く我が意を得たり、である。

ところで、あれほど副作用が問題視されている子宮頸がんワクチンは
注射が痛いのが原因だから接種が再開される、という。
もう呆れてものが言えない。
厚労省のいうことなど無条件に信じていたら、体がいくつあっても足りない。

自分の頭でしっかりと考えて行動する習慣をつけるべきだろう。

ブックレビュー2014 #03

5
永遠の0』を観てきた。
映画館で映画を見るなんてあの時以来。
6年ぶり。

本当は昨年末、封切りと同時に見に行きたかったが、
相当混雑しているとの噂。
わざわざ世間様が冬休みの時に自営業者の私が行くことはないだろう。
世間の休みが終わったところで見に行った次第。(笑)

その間に原作も読んだ、

非常に感動した。
450P程の大書なれど、とても読みやすく引きこまれ一気に読了。
同著者の「モンスター」も読みやすかったことを思い出す。

当時は知らなかったが、著者は放送作家。
あの「探偵ナイトスクープ」の作家であるらしい。
そのせいか、エンターテイメント性に優れている。
「読了後、読んでよかった、と言ってもらえることを第一義に考えている」
と、あるインタビューで述べていた。

さて、映画。
約2時間半の大作。
本も大作だったが、2時間半の映画にはたしてこの老体が耐えられるかどうか!?
つまらないTVなんてすぐ寝てしまう私。(^_^;)
相当おもしろくないと2.5時間なんて絶対耐えられない。

さて、結果は・・・


全くの杞憂に終わった。(^_^)
開始30分後から号泣開始。(笑)
その後、所々涙がおさまる時間はあるものの
概ね2時間はほぼ泣きまくり。(爆)

あの映画を見て、涙しない日本人なんているものか!!
いるとしたら性根が日本人でない証拠。
絶対、友だちになれない。

安倍総理も感極まって絶句したそうだが、
その気持よくわかる。

小さな自宅のTVではあの迫力は味わえない。
映画館が正解だった。
そもそも自宅では2.5時間も映像に集中できない。(^_^;)

原作とは若干設定が違っていたが、本流とは異なる箇所。
全く気にならなかった。

百田氏は本作品が小説家としての処女作だという。
それが8年前。
それ以降、何度も映画化の話があったが
脚本が納得いかずすべて断ってきたという。

自分自身でも脚本を書き始めたこともあったというが
どうしても書ききれず、もう映画化は諦めていたそうな。

そんなところに、今回の山崎貴・林民夫両氏からのシナリオに
いたく感動し、即快諾したという。

できた映画を見て、原作者自身、何度も泣いた
というから相当の出来栄えということだろう。

実際、原作と映画両方共に同じくらい感動できる作品は極めて少ない。
本作はその数少ない例外の一つと言っていい。


映画見終わった後、嫁と二人でお互いの顔を見ながら大笑いした。
とても人前には出られた顔でない、と。

ともかく。
本でも映画でどちらでもいい。
一人でも多くの方々に本作品は味わってほしい。

鑑賞後、背筋をぴんと伸ばして生きていこう、
そう思わずにはいられなくなる。
そんな素晴らしい作品である。

↑このページのトップヘ