Ordinary

日常生活の些細なことに幸せの種を見つけて楽しんでいる平凡なオヤジの視点

タグ:堤真一

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毎週1本は何かしら映画を見ようと決めた。
2時間という時間は意外に取れそうでなかなか取れない。(^_^;)
仕事を何とか午前中に仕上げ、
午後から家族皆でカウチポテトしながら見たのがこれ。
ALWAYS 三丁目の夕日 通常版 [DVD]
吉岡秀隆, 堤真一, 小雪, 堀北真希, もたいまさこ
バップ ( 2006-06-09 )
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

およそ1ヶ月前に「続編」の方を先に見た。
あのときも号泣で目がパンパンに腫れて困ったが
今回も同じ状態。(^_^;)
正・続とも同レベルに良くできている。

昭和36年生まれの田舎育ちの私には
この映画に出てくるシーンのいくつは
非常に懐かしい。
初めて乗った自動車も鈴木オートのような三輪自動車
だったと記憶する。
初めてテレビを見たときやそれがカラーになったとき。
近所に駄菓子屋もあった。
よく友だちとクジを引きに行ったっけ。(^o^)
アラフォー、アラフィフ世代にはたまらない郷愁を誘う。

昭和の風景も懐かしいが、下町の人情話も泣かせる。
余りに露骨なお涙頂戴に嫌悪感を感じる方もいるかもしれないが
私は平気。(^_^;)
月並み大好きである。

アマゾンには「昭和に対する無条件の賛美」とのレビューが
あるが、ちょっと的外れだろう。
この映画は確かに昭和の「陽の側面」を多く描いているが、
それが「陰の要素」を否定していることには全くならない。
いつの時代にも光と陰があるのは当たり前のことである。
冷蔵庫ができて便利になれば、氷屋さんが用済みになるのは
仕方のないこと。映画の中でも氷屋さんの悲しい眼差しに
それは表現されていた。

昭和には昭和の良さがあり、平成には平成の良さがある。
いつの時代においても、その時代にないものを嘆くより、
その時代にあるモノに感謝して生きていきたい。

私自身が少年だった昭和も楽しい時代だったし、
自分の子どもを育てている今の平成も素晴らしい時代。
結局、受け手の側が幸せを感じる感性を持っていれば、
どんな世の中でも幸せを見いだしていけるに違いない。
幸せは自分の外でなく、内側にあるものだから。




5
我々夫婦はあまり人づきあいを好まない。
それに対して息子は極めて社交的。

中学になると、交際範囲もかなり拡がり
友人の中にはボーリングで全国大会に出場する子
(彼のベストは289ですって!?)や
新渡戸稲造の「武士道」に感動して燃えてる、
という子やら、友人たちの話を聴いているだけで
こちらも楽しくなってくる。(^o^)

その中の一人に非常に映画好きな子がいて
その子にDVDを借りてきた。
とても面白いからぜひ見て!と。
借りてきたのはこれ。
容疑者Xの献身 スタンダード・エディション [DVD]
福山雅治, 柴咲コウ, 堤 真一
ポニーキャニオン ( 2009-03-18 )
おすすめ度:アマゾンおすすめ度


東山圭吾の原作も私は読んでいない。
大体ミステリー全般、余り得意でない。(^_^;)
何でもすぐ信じてしまうので、
裏の裏を読めないから。(笑)

それはともかく、そんなにおもしろいなら
ぜひ皆で見ようと家族三人でカウチポテト(死語?)
して、昨日見た。

TVの「探偵ガリレオシリーズ」でさえ、
ほとんど見たことない私だったが、そんな私が見ても十分楽しめた。
福山と柴咲のコンビはもちろんだが、なんといっても
この映画の面白さの大半はたった一人の役者の見事な演技力
に負っているといってよい。
すなわち、堤真一。

この人は、エリートサラリーマンの役なら凛とした、
エリート姿を完全に演じきるし、よぼよぼの老いぼれ教師の役なら
眼まで淀んだ状態に変化(へんげ)する。変幻自在。
今回も、世事に疎い天才数学者の役を見事に演じきった。
圧巻は、最後の慟哭のシーン。

自分の苦労が水の泡になったことに対してなのか、
これまで抑えていた自らの感情が堰を切って溢れ出たものか
人の感情は数学のように100%論理で律しきれないことへの怒りなのか
天才でも論理的でもない私には分かりかねるが、
それでもあの堤の鬼気迫る演技はもう見事という他ない。
あのシーンは印象深い。

ところで、プランタが頻繁にフォーカスされていたが、
あれは何を暗示するのだろう!?
まさかあの土の中にバラバラの○○が・・・(^_^;)

何はともあれ、2時間があっという間に感じる、
素晴らしいエンターテインメントでした。
(^^)//""""""パチパチ

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