Ordinary

日常生活の些細なことに幸せの種を見つけて楽しんでいる平凡なオヤジの視点

タグ:教育

以前もエントリーした「ただよび」。
今年の4月からスタートして、予備校業界に激震を起こしたと思われたが、
先月メインの数学の先生が辞め、今月ついに一番のメインの英語教師が辞めた。
一体何があったのか!?
部外者にはわかりようもないが、一番被害を被るのは受験生だろう。
これからまさにラストスパートにさしかかろうとするときに
信頼していた教師が突然いなくなったら、メンタルも萎える。

無料の怖さだ。
有料講習ではありえない途中放棄。
最善は堕落すると最悪と化すという。

モリテツさんが堕落したとは言わないが、「ただよび」が堕落すると
無料だったがゆえに最悪の結果をもたらす危険がある。

来月から大学のオンライン授業が始まるので
その教材作りに大忙し。(;^_^A

別にカメラで授業風景を撮るわけでなく
PCなので、PowerPointでスライドを作成し
それに音声を付ける、といった極めてシンプルなもの。

5分程度のものにしてほしい、との要望があるので
それなりに単元を絞って分担して作成。

私はe-typing練習とそのスコアのスクショ方法と
保存の流れをスライドでまず作る。

アニメーションも何も入れない、ごくごくシンプルな
スライドが14枚。
まずはスライド作成だけで5時間。
これに音声を入れるとなるとさらに大変。
なかなか納得がいかず、撮り直しを繰り返し
結局それなりのものを録音するのに3時間。

対面授業なら5分で済むことに8時間。
ほぼ1日費やした。(TДT)

こんなPowerPointのスライド程度の5分動画
つくるのにこれだけ大変なのだから、
YouTuberなんてどれだけ大変なことか・・・
絶対ユーチューバーなんかにはならん!!

5
せどりの醍醐味の一つは仕入れた本をクリーニングしながら、
本の一節を何気に読めること。(笑)
今日も仕入れた本をカミサンがチェックしている際に
素敵な話を読んで教えてくれた。
こんな話。
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インドのある水汲み人足が二つの壷を持っていた。

天秤棒の端にそれぞれの壷を下げ、
首の後ろで天秤棒を左右にかけて、
彼は水を運んでいた。

一方は完璧な壷。
小川からご主人様の家まで一滴の水もこぼさない。

もう一方の壷はひびが入っている。
人足が水をいっぱい入れてくれても、
ご主人様の家に着く頃は半分になっている。

完璧な壷は、いつも自分を誇りに思っていた。
何故なら、彼が作られたその本来の目的を、
常に達成する事が出来たから。

かたや、ひび割れ壷はいつも自分を恥じていた。
何故なら、彼は半分しか達成する事が出来なかったから。

二年が過ぎ、すっかり惨めになっていたひび割れ壷は、
川のほとりで水汲み人足にこう話しかけた。

「私は自分が恥ずかしい。そして、あなたにすまないと思っている。」

「何故そんな風に思うの?」水汲み人足は言った。
「何を恥じてるの?」

「この二年間、私はこのひびのせいで、あなたのご主人様の家まで
 水を半分しか運べなかった。水が漏れてしまうから、あなたがどん
 なに努力をしても、その努力が報われることがない。
 私はそれが辛いんだ。」

水汲み人足は、ひび割れ壷を気の毒に思い、そして言った。
「これからご主人様の家に帰る途中、道端に咲いてるきれいな花を
 見てごらん。」

天秤棒にぶら下げられて丘を登っていく時、ひび割れ壷はお日様に
照らされ美しく咲き誇る道端の花に気付いた。

花は本当に美しく、壷はちょっと元気になったが、
ご主人様の家につく頃には、また水を半分漏らしてしまった
自分を恥じて、水汲み人足に謝った。

すると彼は言った。
「道端の花に気付いたかい?
花が君の側にしか咲いていないのに気付いたかい?
僕は君から零れ落ちる水に気付いて、
君が通る側に花の種をまいたんだ。
そして君は毎日、僕が小川から帰る時に水をまいてくれた。
この二年間、僕はご主人様の食卓に花を欠かした事がない。
君があるがままの君じゃなかったら、
ご主人様はこの美しさで家を飾ることは出来なかったんだよ。」

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ついつい、ひび割れた壺は直して使おうとしてしまいがち。
しかし、指導者(上司・教師・親)がその「欠点」を
ひとつの「特徴」と見る視点さえもてば、
それはりっぱな「長所」となりうる。
親として、教師の端くれとして、いつも持っていたい視点。

5
本が好き!よりご献本頂いた。(^人^)感謝♪


子どもに教えてあげたいノートの取り方
  • 高濱正伸_::_持山泰三
  • 実務教育出版
  • 1470円
Amazonで購入
書評


昨年話題になったので、「東大合格生のノートはかならず美しい」を以前読んだことがある。
確かにキレイなノートではあり、
目の保養にはなったが、自分で実際にノート作成する
上では正直余り参考にならなかった。
それは著者自身に某かの指針があるわけではなく
「キレイ」に見えるノートを収集し、
その特徴と傾向を表面的に分析したに過ぎないから。

一方、本書。
著者は算数オリンピック委員会理事。
花まる学習会代表
残念ながら、指導のキャリアが「東大生のノート」の著者とは
比較すべくもなく、哲学の差がその著書に如実に現れてしまっている。

英数国社理5科目毎に、ノート作りのポイントを掲げ、
子どもたちの実際のノートを写真で見せながら説明する。
どの教科も4種類のノート作成を推奨していることには驚いた。
すなわち、「授業」「演習」「知識」「復習」。
それぞれに重点が異なり、それに応じてツボがある。

また「キレイに書きなさい!」
親からそう指摘されてきた子が学力不振に陥る原因が
本書で明確に示されている。

さらに驚嘆すべきは、例示されているノートのレベルの高さ!
主に小学生のノートだが、おそらく難関中学校受験生なのだろう、
中学生はもちろん、下手な高校生でも太刀打ち出来ないような
内容が見事なまでにまとめられている。

ノート作りと同時に科目毎の勉強方法も集約し、
最終章では子どもを勉強好きにするための
親へのアドバイスもまとめている。

題名は「ノートの取り方」となっているが、
題名以上の広い範囲をカバーした充実の一冊。
小中学生のお子さんを持つ、教育に関心のある
親御さんには必読といってよいだろう。

2010年度ブックレビュー#047

4
自分のあみだした勉強法に絶対的な自信をもち、
教え子たちを次々に難関校に合格させていた著者。
同じ勉強法で指導したにもかかわらず、
何と自分の息子を不合格にしてしまう。
なぜ!?
そこから著者の新たな試行錯誤が始まる。

子どもの成績は、お母さんの言葉で9割変わる!
西角 けい子
ダイヤモンド社 ( 2010-03-12 )
ISBN: 9784478009529
おすすめ度:アマゾンおすすめ度


合格者のお母さんに共通の特徴があった。
それは「言葉がけ」。
「そうだよね」「信じてるよ」「応援してるよ」等
『はぐくむ言葉』を使っている。
それに対して、
「早くしなさい!」「いつまでテレビを見ているの!」
「お母さんは疲れているのよ!」「いい加減にゲームやめなさい」
といった『つみとる言葉』を使っていた著者。
一人さんのいう『天国言葉』と『地獄言葉』の
受験編と言って良いだろう。

そこで、『独自の勉強法』に『はぐくむ言葉』満載の
『お母さんの言葉』をミックスし、「ニシカド式勉強法」を
再構築する。
知力に『自信』と『精神力』をプラスし、
圧倒的な合格率を誇る「ニシカド式勉強法」を築き上げ、
現在に至る。

3章構成。
第1章 塾の生徒さんの実際の事例
第2章 ニシカド式勉強法の数々のアイテム紹介
第3章 ニシカド式勉強法エッセンス

勉強方法そのものは中学受験対策用なので
すべてのご家庭の参考になるものではないが、
『はぐくむ言葉』の数々は勉強だけでなく
子どもがどの道に進むにしろ、知っておいて損はない。
『言霊(ことだま)』の力を再認識するだろう。

2010年度ブックレビュー#044

5
これまでも授業終了後、毎回アンケートで
「感想」を書いてもらっていたが、
今年はちょっと趣向を変えてみた。
「今日の授業の自分の理解度・達成度・満足度を100点満点で自己採点しなさい。そしてその理由を書きなさい」

「タイピングが皆より大幅に遅いので」
との理由で「50点」をつける子が多い。
結構、皆自分に厳しい(笑)

各人にも頑張ってもらいつつ、
私も達成感・満足感のある授業を考えないといけない。

もちろん主観的なものなので個人差は大きいが、
それを考慮しても、平均点「80」は目指したい。
今のところ、どのクラスも60〜70点位。
大体予想通り。
点数はタイピングスピードにほぼ比例する。
得意なことしている学生は満足度も高い。

タイピングは「数字」でハッキリ成長が
見えるので、ある意味やりやすい。
夏までにこの苦手意識を少しでも無くし、
今はまだ遅い学生も数字が伸びてくれば、
自信もつき、自己採点も上がってくるだろう。
また、多くの学生が「ワクワク感」をもてるような授業をすれば
満足度も上がるはず。

よし、賭けをしよう!
全クラスで平均80点取れたら、私の勝ち。\(^o^)/
こんな時、昔なら一緒に競争できるインスト仲間がいたが、
その彼女はもう別の職場に行ってしまって今はいない。
だからひとり遊びする他ない。ちょっと残念。(涙)

楽しく入力練習出来て、
やりがいのある課題を週末にじっくり
練るとしよう。ヾ(=^▽^=)ノ

5


いつかどこかで読んだ。
同じ人間の一面を、
人が喜ぶ言葉で表現したものが長所
喜ばない言葉で表現したものが短所

要は、同じ事なら悪く解釈して貶すより、
褒めて伸ばした方が互い楽しいじゃないか、
という話。(^-^)

子どもにあわせた褒め方を推奨。
「男女」「兄弟」「発展段階」の違いで
褒めるポイントを変えるところがミソ。
褒めことばのリストも豊富に載っている。
その数何と700!!
褒めようと思えば、何でも褒められる。
要は親の側の気持ち次第。

小学校までのお子さんを持つ親御さんを
メインターゲットに書かれているが、
汎用性は高い。
たとえば、「褒め上手になるための5つの心がけ」。(P.31)
1.いつも子どものいいところをさがす
2.子どもの話をよく聴く
3.褒め言葉を口ぐせにする
4.褒め言葉のレパートリーを増やす
5.笑顔を心がける

子どもだけでなく、大人に対しても
そのまま使えるものばかり!(^-^)
「子育て」が、実は
「親育て」だということがよくわかる。

本書は新書版の大きさ。
ハンドブックとして手元において
こまめに意識する習慣をつけたい。

自分が温かい言葉を発する習慣がつけば、
自分もまた温かい言葉に囲まれることになるだろう。
投げたものが返ってくるのが人生だから。(^-^)

2010年度ブックレビュー#030

5
私が一番受けたいココロの授業 講演編 与える者は、与えられる―。
比田井 和孝, 比田井 美恵
ごま書房新社 ( 2010-02-27 )
ISBN: 9784341131906
おすすめ度:アマゾンおすすめ度


昨年初頭に一作目の『私が一番受けたいココロの授業』を読んで、非常に感動した。
この手のいい話を相当読み慣れている私でも泣きながら読んだ。
さらにTSUTAYAでDVDレンタルされていることを知り、
それも見た。1も2も両方共。
どれも皆、同じ位熱い。
テニスの松岡修造か、ウエジョビのヒダカズ先生(比田井和孝)かと言うほど。(笑)
DVDは全部、動画変換してiPodに入れてあるほどのマニアです
私σ(o^_^o)。

さて本書。
今回も前作同様、ヒダカズ先生の講演を
奥様が編集再現したもの。
夫婦二人三脚での作品。
講演時間は今回は何と4時間40分。
いつも時間が足らずに中途半端に終わってしまうので
時間を気にせずトコトン満足行くまで話そう、
ということで企画された特別講演会。
熱くないはずはない。(^-^)
今回も感動の波が怒涛のように押し寄せる。
読み始めて10分でもう泣き出す私を
怪訝な目で見る嫁。
いつもの構図。。。(;´▽`A``

テンコ盛りの内容を180ページ程に苦労してまとめ、
写真も多数載せ、行間もゆったりと取り、
とても読みやすく編集してある。
全ページから愛がこぼれている。

本書の題名『私が受けたいココロの授業』の
「私」とは奥様を指している。
ご主人の授業をご覧になった奥様がいたく感動し、
メルマガにして発行したのが本シリーズの端緒。
その熱いパッションは本書にも引き継がれている。

私も学生たちにこれほどの感動を与えるような
授業をしたいと思う。
「与える者は与えられる」

時まさに春・新学期。
新入生諸君はもちろん、新社会人の方も
逆にそれを迎える先生方にも
ぜひおススメしたい素晴らしい一冊。
☆ミ凸ヽ(^-^) タイコバン!

PS.DVDのVOL.3は出ないのかなぁ〜!?

2010年度ブックレビュー#027

5
職業柄、教育関係・コーチング関係の書物は
最も興味ある分野なので、これまでもそれなりに
意識して読んできた。

たとえば・・・
勉強ができる子の育て方
ぐうぜん東大に合格させる法
ココロでわかると必ず人は伸びる
できる子にする「賢母の力」
私が一番受けたいココロの授業
サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法
いずれも素晴らしい指導法・教育法の本だった。
しか〜〜し、

今回の本はそれらを凌ぐ。

スゴイ本!!



著者はコーチングの先生を育成する先生。
いわばコーチのコーチ。

上司と部下、教師と生徒、教師と父兄、
さらに親と子等、様々な人間関係のトラブルを
豊富な事例(38例)とともに具体的に提示し、
その後、その場面における問題点とポイントを示す。
各事例毎に「セオリー」として最後に
押さえるべきポイントをまとめている。
またところどころに「ワークブック」として
演習問題まで準備している。

これほどまで内容濃く、体系的にわかりやすく
まとめてある本は初めて。

人の悩みの大半は人間関係にあるといっていい。
学校・会社・家庭、そのどの問題に対しても
本書の中に正解がすべて準備されている、
とまでは言えないにしても
少なくとも解決のヒントは示されていると言ってよいだろう。

早速、嫁にも読むように勧めた。
教師でなくても、子育てにおいても
本書は大いに参考になる。

今年私が読んだ本の中では、
ベスト1の最有力候補。
来週からの授業に向けて最高の指導書を
手に入れた気分。
本書を最大限活用して、これまでで最高の
授業を展開したいと思う。
授業が待ち遠しい〜〜。(^o^)

2009年度ブックレビュー#74

大学でパワーポイントを教えている。
前半6回は教科書通り進め、
後半6回で自分でテーマを決めてオリジナルの
プレゼンを作成して発表させる。

そうすると、面白い現象が起こる。

教科書通り作成する時は、テキパキ作業できる学生が
イチから自分のプレゼンを作ろうとすると
ピタッ、と手が止まってしまう。

また逆に、教科書通りのサンプルを作る時には
イヤイヤ授業受けていた者が、
いざ自分で自由に作っていいとなると
目を輝かせて作り始める。

人間は本当に色々だなぁ〜、と思う。

どちらがいい悪いではない。
それぞれが個性。

上司から言われたとおり作るのが得意な人は
それはそれで立派な才能。

自分でオリジナルな案をバンバン出して
作っていくのも立派な才能。

色々な個性が必要なんだよね、社会には。

そして、それが全部必要な才能なんだ。
だって、神様が作ったものだから。
不要なものなんてない。

そう考えると、すべての学生に
「愛」ある気持ちで接することができる。

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