このところ、何かもの足らなさを感じていたら
「オーラの泉」が数週間休みだった。(^_^;
昨日、久しぶりの放送。しかも特番。
ゲストは特番らしく大物の横綱貴乃花と寿美花代。

貴乃花は、ここ最近の横綱の中では一番「心・技・体」
揃った横綱だったと個人的には思う。
精神性を伴っていない横綱は横綱と呼べない。
その意味では、朝青龍は問題外。
強いだけでは横綱の資格はない。

「前世は武士で、道を究めるタイプ」と聞いて納得。
あのストイックさは前世からのものなのね。

若乃花は以前出演済みで、彼が芸術家タイプであることを
お二人に見抜かれていた。
兄弟では水と油。
お互いが理解できないのも無理はない。

「自分の本当にやりたかった事を全部捨てて
全く興味のなかった相撲に青春を賭けた
お兄さんの苦しみも理解してあげて」という
美輪さんの言葉が印象に残った。

兄を「許す」ことができれば、
貴乃花のたましいはもう一段高いレベルに
達することは間違いない。

後半は寿美花代。
話の大半は生まれてすぐ家政婦さんに殺された
長男さんの話。
今でも毎朝祈りを欠かさないという。
これほど率直に亡き息子さんの話をしている
姿を初めて見た。
番組の性質が彼女に安らぎを与えたのだろう。
涙なしでは見られなかった。

しかし、彼の死があったからこそ
家族の大切さと団結を知ったはず、
という江原さんの指摘。
人生はすべて必然。無駄はない。

美輪さんは「正負の法則」という言葉
で森羅万象を説明なされる。
美輪さんの「キーワード」のひとつ。
今回もそのキーワードで、彼女の
人生の浮き沈みを説明されていた。

「天国に行ったとき、長男に出会えるかと思うと
死すら楽しみです。」と言いきる彼女。

さらに晩年は鬱病の夫の看病。
しかし「高島忠夫を治すのは、この世で私しかいない」
と自ら鼓舞し、見事に克服。
ワインで毎晩晩酌するらしい。
それが最高に幸せ、とこの上ない笑顔。
75歳とはとても思えない美しさ。

たましい力は際立っていると言うほかない。