日本で、いや世界でただ一人「語源ハンター」を自称する
放送作家・わぐりたかし氏の語源を巡る旅行記。

地団駄は島根で踏め (光文社新書)地団駄は島根で踏め (光文社新書)
著者:わぐりたかし
販売元:光文社
発売日:2009-03-17
おすすめ度:4.5
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「急がば回れ」「ごたごた」「埒があかない」等
耳慣れた日本語の言い回し23個のルーツを探る。

単なる語源の由来を事典的に語るだけでなく
実際にその場所訪れ、旅日記として読めるところがミソ。
地図・写真も多い。

学問的な正確さを求めてはいけない。
語源をからめたエッセイ風の旅行記として
楽しむのが正解。
固有名詞がたくさん出てくるが、
その多くにルビが振られている点も
著者の良心を感じる。(^^)V

話は非常に面白い。
愛知県絡みでは二つ載っている。
「火蓋を切る」「どろぼう」
前者はご存じ「長篠の合戦」で有名な「本長篠」
後者は岡崎が発祥だと言う。
どちらもわが自宅から車で1時間で行ける場所。
身近な場所だけに何か嬉しい。(^o^)

尚、Podcast「学問ノススメ」(2009/5/10)
で、著者の話を直接聴ける。およそ1時間。
わぐりたかし氏が喋りまくっている。
本書の裏話もたくさん出てきて、
これを聞くだけでも豆知識増えること必至。
お勧め。(^_^)

2009年度ブックレビュー#51